ライヤ・ウオシッキネンのポモナ・シリーズ~全コレクション
1960年代、ヘルシンキにあるアラビア社の工場を取り巻くすべてのエリアは、美しい木造の家々と広い庭、そして古いリンゴの木々に囲まれていました。ライヤ・ウオシッキネンは、自然や彼女の庭からしばしばパターンのアイデアを発見していました。そのため、彼女はポモナ・シリーズのモチーフを見つけるために、わざわざ彼女の工房から離れて遠くへ行く必要はなかったのです。
コレクションの最初のスケッチは、1962年のジャムポットに描かれたイチゴやプラム、そしてリンゴでした。しかし、それが生産に入るまでには少し時間を要しました。アラビア社のプロダクトマネージャーが1964年12月に試作品を見たとき、彼らはライヤに他の製品にもそのパターンを使ってほしいと依頼したのです。
1960年代後半には、6つの新しいモチーフがジャムポットとクリーマーに加わりました。そのモチーフはブルーベリー、リンゴンベリー、黒スグリ、グーズベリー、そしてオレンジにミツバチです。
オレンジのモチーフ
リンゴンベリーのモチーフ
ミツバチのモチーフ
グーズベリーのモチーフ
プラムのモチーフ
イチゴのモチーフ
ブルーベリーのモチーフ
リンゴのモチーフ
スグリのモチーフ
シリーズには全部で9種類のモチーフがあります。これら9種類すべてが、鮮やかな色とシンプルなイラストタッチで描かれており、そのスタイルとモチーフは、60年代のポップアートデザインのトレンドと調和していました。そしてイチゴはビートルズの曲やマリメッコのファブリックに登場し、リンゴはファブリックから壁紙やタイルに至るすべてものに見ることができました。
このシリーズはまた、社会規範や新しい食事方法、テーブル装飾の変化に対応しています。ポモマは、何十種もの食器類から成る伝統的な食器シリーズとしてデザインされたものではありませんでした。その代わり、それらの全てははすでにアラビア社のラインの一部である、16種類の多目的用途に役立つ食器類のコレクションでした。共有のモチーフはそれらをひとつにまとめてシリーズ化するのに十分だったのです。
ポモナ・シリーズはフィンランドでは人気がありましたが、国外でも、特にアメリカでは人気商品でした。それはおそらくマーケティングの成果であったのかも知れません。ポモナのポットは、家庭用の古いディナーセットを新しくモダンなものを使ってリニューアルする方法として、個別に購入されました。さらに様々なシリーズの食器が、贈答品として人気を博しました。
現在、シリーズのいくつかのポット、特にジャムポット・コレクターのお気に入りは希少で高価です。おそらく多くの人たちは、台所に並んだポットたちを見て、活気にあふれた60年代に戻ったような気分を味わえることでしょう。
ポモナ・シリーズ
ジャム容器(小)。ウラ・プロコッペによるモデル。高さ6センチ / 2.4インチ。このモデルには9種類の全モチーフがあります。
ジャム容器(大)。ウラ・プロコッペによるモデル。高さ9センチ / 3.5インチ。このモデルには9種類の全モチーフがあります。
ジャム容器(スプーン穴付)。カーリナ・アホによるモデル。高さ11センチ / 4.3インチ。このモデルはイチゴモチーフのみです。
ジャムポット。高さ9センチ / 3.5インチ。このモデルにはリンゴ、プラム、イチゴの3種類のモチーフがあります。
マグ。ウラ・プロコッペによるモデル。高さ8センチ / 3.1インチ。このモデルにはリンゴ、プラム、イチゴの3種類のモチーフがあります。
カップ&ソーサー。ウラ・プロコッペによるモデル。このモデルにはリンゴ、プラム、イチゴの3種類のモチーフがあります。
ピッチャー。カイ・フランクによるモデル。高さ15センチ / 5.9インチ。このモデルにはリンゴ、プラム、イチゴの3種類のモチーフがあります。
クリーマー。カイ・フランクによるモデル。高さ7センチ / 2.8インチ。このモデルはリンゴ、ミツバチ、リンゴンベリー、オレンジ、プラム、イチゴの6種類のモチーフがあります。
大皿。直径28センチ / 11インチ。このモデルにはリンゴ、プラム、イチゴの3種類のモチーフがあります。
大皿と小皿。4サイズ。直径17.5~30センチ(6.9~11.8インチ)。このモデルにはリンゴ、プラム、イチゴの3種類のモチーフがあります。
ボウル。3サイズ。直径18.5~23.5センチ(7.3~9.3インチ)。このモデルにはリンゴ、プラム、イチゴの3種類のモチーフがあります。
代表的なポモナ・シリーズの刻印例。