ガラスは20世紀から21世紀にかけて北欧デザインを代表するものとして表現され、何年にもわたり、イッタラ、コスタボダ、オレフォスといった名だたる会社が、美しく、また人々を惹きつけるものとして、数多くの作品を生み出してきました。
あなたのお気に入りの北欧デザインのガラスを是非見つけてみてくださいね!
北欧アートガラスは、20世紀において大いなる成功を収めてきました。コスタボダ、イッタラ、オレフォス、およびその他のガラス工房は、早い時期から技術の向上のためアーティストたちを採用してきました。熟練したガラス吹きや彫刻家、磨き師と共に、アーティストたちはガラスの技術を発明し、研鑽を積み重ねてきました。これらの技法の中でも、最もよく知られたものたちをご紹介していきましょう!
宙吹きガラスは、型を使わずに吹き込みで成形されます。通常、ひとつのガラスの気泡が形作られますが、スチールのワイヤーリングを使うことで、複数の気泡を生成することができます。このガラスのほとんどは、湿った新聞紙または木の板で形成されます。
ペトロールブルーの宙吹きガラスの花瓶 アーサー・パーシー作、高さ75センチ(20インチ)
オイルカラーの宙吹きガラスの花瓶「Volcano」バーティル・ヴァーリン作、高さ14センチ(5.5インチ)
型吹きガラスは、グラファイト、金属または砂の型に吹き込むことで成形されます。型に模様がある場合、それがガラスの表面に写し出されます。
型吹きガラスの花瓶「Bamboo」オイバ・トイッカ作、高さ27センチ(10.6インチ)
ワインレッドの型吹きガラス「Sun Bottle」ヘレナ・ティネル作、高さ12センチ(4.7インチ)
ガラスキャスティングは、グラファイト、金属、砂の型に溶融ガラスを注入することによって行われます。型に模様がある場合、それがガラスの表面に写し出されます。多くの場合、固まる前にオブジェがガラスに入れられます。
キューブ状のガラスのオブジェ オイバ・トイッカ作、高さ8センチ(3.1インチ)
青いボート バーティル・ヴァーリン作、長さ43センチ(16.9インチ)
ガラス研磨は、平らな表面または装飾的な模様を作成するために行われます。
葉っぱを削りだしたボウル シグルド・パーソン作、直径18センチ(7.1インチ)
模様を削り出した花瓶 アイモ・オッコリン作、高さ28センチ(11.0インチ)
ガラスに研磨剤である砂を吹き付けると、砂のエアジェットによりマットな表面が形成されます。ブラストの前にガラスの一部をマスキングすることにより、職人は装飾的なモチーフを制作することができます。
ブラストを用いた赤い靴「キャットウォーク」シェル・エングマン作、高さ11センチ(4.3インチ)
ブラストを用いたブルーと緑のボウル バーティル・ヴァーリン作、直径21センチ(8.3インチ)
ガラスをエッチングするとき、職人はまずワニスで表面を覆います。そして、模様を針で描いていきます。その後、作品を酸に浸すことで露出した表面が腐食され、装飾的なモチーフが残ります。
エッチング加工のピンクとブルーの花瓶 アストリッド・ゲート作、高さ21センチ(8.3インチ)
エッチング加工の紫の花瓶 カール・リンドベリ作、高さ21センチ(8.3インチ)
ガラスをエングレービングするとき、職人は研磨ホイールまたはドリルで装飾を彫っていきます。より細かな部分への彫刻は、ダイヤモンドビットを使用します。
エングレービング加工のブルーのボウル エドワルド・ハルド作、直径15センチ(5.9インチ)
エングレービング加工の黄色の花瓶 ヴィッケ・リンドストランド作、高さ20センチ(7.9インチ)
ガラスの絵付けには、着色されやすく溶けやすいガラスの粉末が用いられます。ブラシと長めの筆づかいで描きます。その後、作品は中温で焼成され、絵の具が溶融して焼きつけられます。
カラフルな絵付けグラス アンネ・ニルソン作、高さ27センチ(10.6インチ)
「Birdy」ブルー ウルリカ・ヒードマン・ヴァリーン作、高さ11センチ(4.3インチ)
ガラスの接合は、職人が大きなガラスの塊の上に、小さなパーツを付け加えることです。追加されたパーツは、ほとんどの場合本体とは対照的な色や形です。
鳥に目と眉を付け加えた「Uhuu」 オイバ・トイッカ作、高さ26センチ(10.2インチ)
目と唇と付け加えた彫刻 ヤン・エリック・リッツマン作、高さ24センチ(9.4インチ)
色ガラスで巻く場合は、作家は溶融ガラスを押しつぶして、色付きガラスにします。破砕されたガラスの粒径が異なることで、さまざまな効果が生み出されます。
青いガラスを被せたエッグベース バーティル・ヴァーリン作、高さ16センチ(6.3インチ)
青い模様ガラスを被せた「Ruby bird」オイバ・トイッカ作、体長21センチ(8.3インチ)
内被せガラスは、着色した内側の層と透明な外層でできています。
内被せ技法のブルーの花瓶 ヴィッケ・リンドストランド作、23センチ(9.1インチ)
内被せ技法の多色遣いの花瓶 ヨーラン・ヴァルフ作、高さ36センチ(14.2インチ)
ラヴェンナは、内被せ(着色された内側の層と透明な外側の層)を用いた特殊なタイプのガラスです。この場合、職人は透明なガラスの新しい層で覆う前に、色の付いた内側の層に模様を刻み、その溝を異なる色のついたガラスくずで埋めます。この技法は、1948年にイタリアの都市ラヴェンナを訪れたオレフォスのスヴェン・パルムクヴィストよって編み出されました。
緑の葉っぱのラヴェンナボウル オーレ・アルベリウス作、直径26センチ(10.2インチ)
青いラヴェンナボウル スヴェン・パルムクヴィスト作、直径25センチ(9.8インチ)
外被せガラスは、透明な内側の層と一色もしくは複数色の外側の層でできています。研磨やエッチングまたはエングレービング加工することにより、職人はモチーフを用いたガラスの装飾を行うことができます。
外被せ技法の白い花瓶 バーティル・ヴァーリン作、高さ16センチ(6.3インチ)
外被せ技法の緑の花瓶 アストリッド・ゲート作、高さ16センチ(6.3インチ)
グラールは、外被せ(透明な内側の層と一色もしくは複数色で着色された外側の層)を用いた特殊なタイプのガラスです。この場合、作家は別の透明な層を加え、色付きのガラスを透明な層の間に閉じ込めるようにします。オレフォス社のクヌート・ヴェリクヴィストが、この名称は、1941年にこの技法を開発しました。この技法の名称は、聖杯ーイエス・キリストの磔刑の際、その血を受けるのに使った盃に由来しています。
青と緑のグラール技法の花瓶 クラス・ヨーラン・ティンバック作、高さ20センチ(7.9インチ)
緑のグラール技法の花瓶 エドヴァルド・ハルド作、高さ21センチ(8.3インチ)
アリエルは、外被せ(透明な内側の層と一色または複数色で着色された外側の層)を用いた特殊なタイプのガラスです。この場合、職人は彫った溝に気泡を閉じ込める透明なガラスの層を追加する前に、色つきガラスに模様を彫ります。1930年代にオレフォス社でエドヴィン・エールシュトレム、グスタフ・ベルクヴィスト、ヴィッキー・リンドストランドがこの技法を開発しました。この技法の名称は、シェークスピアの戯曲「テンペスト」に登場する空気の精霊「アリエル」に由来しています。
気泡の入った明るい緑のアリエル技法の花瓶 オーレ・アルベリウス作、高さ20センチ(7.9インチ)
気泡の入った青いアリエル技法の花瓶 エドヴィン・エールシュトレム作、高さ20センチ(7.9インチ)
クラーカは、外被せ(透明な内側の層と一色または複数色で着色された外側の層)を用いた特殊なタイプのガラスです。この場合、職人は透明な外側の層を被せる前に、外側の層にネットを被せ、サンドブラストをかけます。1944年にオレフォス社でスヴェン・パルムクヴィストがこの技法を開発しました。この技法の名称は、ヴァイキングの物語サガに登場する漁網をかぶった美女に由来しています。
青と緑のクラーカ技法の花瓶 スヴェン・パルムクヴィスト作、高さ20センチ(7.9インチ)
青と緑のクラーカ技法の花瓶 ヴィッキー・リンドストランド作、高さ22センチ(8.7インチ)