
ヴィルヘルム・コーゲのFarsta(ファルスタ)シリーズは、彼の作品の中で最も高級な陶器です。シリーズは、1930年に開催されたストックホルム博覧会で初めて発表され、スウェーデンの芸術家、職人、企業がそれぞれの最新の成果を披露しました。
そのすべてが形も釉薬も一点ものである、手作りのファルスタシリーズは、1960年までグスタフスベリ社で製造されていました。花瓶、ボウル、皿、骨壺、彫刻、壁掛けと、その作品の幅広さが際立っています。
シリーズ名は、グスタフスベリ社周辺の地域であるFarstalandet(ファルスタランデット)にちなんで名付けられましたが、粘土はスウェーデン南部のホガナス製のものを使用しています。この粘土は鉄分を多く含有するため、特徴的な濃い赤茶色をしています。
「ファルスタは、グスタフスベリにおける私の唯一まことに妥協のない作品である」
ファルスタシリーズの彫刻の力強いフォルムは、ろくろまたは型で成形されたものです。ヴィルヘルムは、その表面に幾何学的な模様を彫り込みました。彼は多種多様の道具を使いましたが、その中には彼の兄の歯科医院で使用されていたものもあります。
1回目の焼成(低温)の後、作品を金属酸化物に浸し、厚めに釉薬をかけます。2回目の焼成(高温)の間に酸化物と釉薬が相互に作用し、見事な色彩効果が得られました。
ヴィルヘルムのファルスタシリーズの中で、あなたのお気に入りはどれですか?




































ファルスタシリーズの作品は、底面にKåge、Farsta、年号が記されています。1931年から1958年までの作品には、スウェーデン語のアルファベット(A-Ö)が使用されています。1959年から1960年までの作品には、それぞれI9とI10が使用されています。
A = 1931
B = 1932
C = 1933
D = 1934
E = 1935
F = 1936
G = 1937
H = 1938
I = 1939
J = 1940
K = 1941
L = 1942
M = 1943
N = 1944
O = 1945
P = 1946
Q = 1947
R = 1948
S = 1949
T = 1950
U = 1951
V = 1952
X = 1953
Y = 1954
Z = 1955
Å = 1956
Ä = 1957
Ö = 1958
I9 = 1959
I10 = 1960

ファルスタシリーズの作品にある1952年のマーク

ファルスタシリーズの作品にある1956年のマーク

ファルスタシリーズの作品にある1959年のマーク
「Wilhelm Kåge. Formgivare i folkhemmet.」ペッテル・エクルンド著(2017年)
「Wilhelm Kåge. Keramikens mästare.」ギセラ・エロン著(2006年)
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